沖縄事件簿
それは沖縄大会のメイン終了後の出来事でした。
沖縄大会には巡業バスがないため、各選手試合後にタクシーでホテルへ戻る事になっていました。
僕はカズ岡田とタクシーに乗りホテルへ行く予定でしたが、何故かノブ吉橋が僕が先に乗り込んでいたタクシーに、試合直後のコスチューム姿の棚橋さんを乗せました。
石「俺と棚橋さんで行っていいの?」
吉「いいです、行ってください」
石「あ、そう、わかった。二人でタクシー乗ったらどっちが棚橋さんかわからなくなりますね!」
棚「ハハハッ」
と、これから始まる悲劇もしらず僕と棚橋さんはホテルに向かうタクシーで談笑をしていました。
会場をちょっと出たとこでタクシーの運転手さんが
運「あの…ホテルの場所わからないんで、もう一台(カズとノブが乗るタクシー)のあとに付いて行きます」
そんなん無線で聞きゃいいぢゃん…、と思いましたが棚橋さんと一緒だったので特に意見せず、運転手さんに任せる事に。
しばらくするとタクシーが横を通過したので、そのタクシーに付いて行きました。
会場からホテルまでは5分くらいで、料金は1000円以内と聞いてました。
が…
10分以上経っても着く気配がありません…
料金も既に1000円越えています。
でも必死にもう一台のタクシーに付いて行ってるので間違いなのかなぁって…
棚「随分遠いね。すぐだって聞いてたんだけど」
石「そうですね、1000円越えちゃいましたよ」
そんな話をしていると遂に前を走っていたタクシーが止まりました。
しかし、周りにはホテルらしき建物は見当たらない…
むしろ住宅街的な…
普通の家の前で停車し僕と棚橋さんが「え?」みたいな感じになっていると、前を走っていたタクシーから人が降りて来ました。
えぇ、全く知らない男性二名が。
間違いなくカズとノブではない男性です。
本当にありがとうございました。
って言うわけねぇだろ!
誰だあの二人わ!
どこだここわ!
石「え?…前の人誰すか??」
運「え!?違うんですか!?」
石「知らないし…」
棚「…やっちまったなぁ!(笑)」
運「す、すいません!」
石「もう無線で聞いてもらえます!?」
運「は、はい!」
棚「最初から無線で聞けばいいじゃんって思ってたんだけど、言えないよねそんな事」
と優しい性格の棚橋さん。
しかしこの時点で仏と言われる石狩も流石にイライラの絶頂。
運転手、めっちゃアワクって無線で確認。
石「わかりました?」
運「いや、よくわかんないんです…」
石「はっ?(イライラ)」
棚「フフッ(苦笑い)」
ホテルの場所を聞こうと思いカズ岡田に電話。
石「ホテル着いてる?」
岡「とっくに着いてますけど、石狩さんどこすか?棚橋さんの荷物預かってるんで待ってるんですけど」
石「どこすかって、俺もどこすかって聞きたいわ!料金いくらかかった?」
岡「680円です」
石「はぁぁ!?こっちはもう1500円過ぎてるんだけど!」
岡「どこまで行ったんですか??今どこすか?」
石「だから逆に今俺らはどこか教えてって(泣)」
岡「ホテルの人に代わりますね」
と、ホテルの人と電話をかわり運転手と話をさせました。
石「運転手さん、もうわかりましたよね?」
運「多分大丈夫です!」
石「多分って…じゃもう急いで行ってください(イライラ)」
今までの分を取り戻そうと頑張る運ちゃん。
石「いやぁこれから後藤選手達と食事会行かなきゃならないのに、まいったなぁ…」
棚「俺もあるんだよねぇ…結構待たせちゃうなこれじゃ。しかもコスチュームのまんまだから体も冷えちゃうよ」
と棚橋さんが風邪でも引いたら大変だと思い、最後の直線コースに向かった競争馬のケツを叩くように、運ちゃんを急かしました。
しかし…
その運ちゃんの頑張りも虚しく一車線の道路に幅を利かせてゆっくり低速で走る重機登場!
約時速20キロ!
棚「こういう時に限ってこういう低速車ね!いいねぇ、これ空気読んでるわぁ(笑)」
と笑いに変えてしまう程の仏みたいな性格の棚橋さん。
運「はぁ…(ため息)」
石「いや、はぁ…じゃないでしょ!はぁ…って言いたいのはこっちですよ!」
運ちゃん「すいません!」
棚「ハハハッ。まぁまぁ石狩くん、こういう時は笑いにして楽しく行こうよ。怒ってても楽しくじゃん」
まさに神です、神のような性格っす!
まじカッコいいっす棚橋さん!
落ち着きを取り戻す私。
やっと二車線になり低速重機を追い越せたとこで棚橋さんが
棚「あぁやっぱり汗引いちゃったから寒くなってきた…」
石「運転手さん、暖房つけてもらえます?」
と極端にMAXの温度と風速で暖房を付ける運ちゃん。
外が雨だった事もあり、みるみるうちにタクシーの全ガラスが曇って真っ白に!
そりゃそうだろ!
何も見えなくなる車内!
軽くパニックの3人!
石「危ない危ない!見えないって!」
棚「ハハハッ!何も見えねぇ~(笑)」
視界0メートルで超ノロノロ運転になるタクシー。
急いでくれって言ってるのに、何でこんな事に…
気付けばさっきやっと追い越した低速重機に逆に追い越されてるし…
怒りを通り越し楽しくてしょうがなくなり、笑ってばかりの私。
棚橋さんも日記のネタができたと喜んでいます…
そんなこんなで、ふと気付くと先程試合をした会場の前を通過。
棚「さっきここで試合してたよね。また来ちゃったね」
石「えぇ、全くの逆方向だったみたいですね」
会場を通過して5分もしないうちに、宿泊先のホテルが見えました。
棚「あ、あれだね。ってかちけぇ~!あっという間に着いたよ」
石「えぇ、でも僕達かれこれ30分は乗ってますね。料金ももう3000円です」
やっと着いたと思ったらホテルの手前で運ちゃんが
運「ここですか?」
ってこれは病院だろ!
◯◯クリニックって書いてあるだろが!
その隣だっつーの!
棚「ハハハッ!ちゃんとオチ付きだね!」
で、今度こそ無事にホテルに着きました。
石「棚橋さん、お疲れ様でした…」
棚「まさか地上で遭難すると思わなかったよ(笑)」
と遭難タクシーを後にする二人。
棚「あ、何かやっぱ今頃になって腹立ってきた…」
流石に神の様な人も怒りますよそりゃ…
沖縄での貴重な時間を返せー!
時間は返って来ませんでしたが、お金は返って来ました…
そりゃ運転手さんも反省するわな!
ホテルのロビーに付くと、後藤選手や中邑真ちゃんの目が怖かったです…
相当待たせちゃったもんなぁ…
ごめんなさい…
って俺が悪いのか??
という事で、最悪で最高の出来事でしたっ!
でも僕は知ってます。
沖縄大会の控え室に余ってる大量の水をネコババしようとしてた棚橋さんを!
だからバチが当たったんですよ棚橋さん!
まさかミラノっちみたいな人がここにもいるとは…
でも僕はわかってます、一番悪いのは最初に遭難タクシーに無理矢理棚橋さんを押し込んだノブ吉橋だって事を…
沖縄大会には巡業バスがないため、各選手試合後にタクシーでホテルへ戻る事になっていました。
僕はカズ岡田とタクシーに乗りホテルへ行く予定でしたが、何故かノブ吉橋が僕が先に乗り込んでいたタクシーに、試合直後のコスチューム姿の棚橋さんを乗せました。
石「俺と棚橋さんで行っていいの?」
吉「いいです、行ってください」
石「あ、そう、わかった。二人でタクシー乗ったらどっちが棚橋さんかわからなくなりますね!」
棚「ハハハッ」
と、これから始まる悲劇もしらず僕と棚橋さんはホテルに向かうタクシーで談笑をしていました。
会場をちょっと出たとこでタクシーの運転手さんが
運「あの…ホテルの場所わからないんで、もう一台(カズとノブが乗るタクシー)のあとに付いて行きます」
そんなん無線で聞きゃいいぢゃん…、と思いましたが棚橋さんと一緒だったので特に意見せず、運転手さんに任せる事に。
しばらくするとタクシーが横を通過したので、そのタクシーに付いて行きました。
会場からホテルまでは5分くらいで、料金は1000円以内と聞いてました。
が…
10分以上経っても着く気配がありません…
料金も既に1000円越えています。
でも必死にもう一台のタクシーに付いて行ってるので間違いなのかなぁって…
棚「随分遠いね。すぐだって聞いてたんだけど」
石「そうですね、1000円越えちゃいましたよ」
そんな話をしていると遂に前を走っていたタクシーが止まりました。
しかし、周りにはホテルらしき建物は見当たらない…
むしろ住宅街的な…
普通の家の前で停車し僕と棚橋さんが「え?」みたいな感じになっていると、前を走っていたタクシーから人が降りて来ました。
えぇ、全く知らない男性二名が。
間違いなくカズとノブではない男性です。
本当にありがとうございました。
って言うわけねぇだろ!
誰だあの二人わ!
どこだここわ!
石「え?…前の人誰すか??」
運「え!?違うんですか!?」
石「知らないし…」
棚「…やっちまったなぁ!(笑)」
運「す、すいません!」
石「もう無線で聞いてもらえます!?」
運「は、はい!」
棚「最初から無線で聞けばいいじゃんって思ってたんだけど、言えないよねそんな事」
と優しい性格の棚橋さん。
しかしこの時点で仏と言われる石狩も流石にイライラの絶頂。
運転手、めっちゃアワクって無線で確認。
石「わかりました?」
運「いや、よくわかんないんです…」
石「はっ?(イライラ)」
棚「フフッ(苦笑い)」
ホテルの場所を聞こうと思いカズ岡田に電話。
石「ホテル着いてる?」
岡「とっくに着いてますけど、石狩さんどこすか?棚橋さんの荷物預かってるんで待ってるんですけど」
石「どこすかって、俺もどこすかって聞きたいわ!料金いくらかかった?」
岡「680円です」
石「はぁぁ!?こっちはもう1500円過ぎてるんだけど!」
岡「どこまで行ったんですか??今どこすか?」
石「だから逆に今俺らはどこか教えてって(泣)」
岡「ホテルの人に代わりますね」
と、ホテルの人と電話をかわり運転手と話をさせました。
石「運転手さん、もうわかりましたよね?」
運「多分大丈夫です!」
石「多分って…じゃもう急いで行ってください(イライラ)」
今までの分を取り戻そうと頑張る運ちゃん。
石「いやぁこれから後藤選手達と食事会行かなきゃならないのに、まいったなぁ…」
棚「俺もあるんだよねぇ…結構待たせちゃうなこれじゃ。しかもコスチュームのまんまだから体も冷えちゃうよ」
と棚橋さんが風邪でも引いたら大変だと思い、最後の直線コースに向かった競争馬のケツを叩くように、運ちゃんを急かしました。
しかし…
その運ちゃんの頑張りも虚しく一車線の道路に幅を利かせてゆっくり低速で走る重機登場!
約時速20キロ!
棚「こういう時に限ってこういう低速車ね!いいねぇ、これ空気読んでるわぁ(笑)」
と笑いに変えてしまう程の仏みたいな性格の棚橋さん。
運「はぁ…(ため息)」
石「いや、はぁ…じゃないでしょ!はぁ…って言いたいのはこっちですよ!」
運ちゃん「すいません!」
棚「ハハハッ。まぁまぁ石狩くん、こういう時は笑いにして楽しく行こうよ。怒ってても楽しくじゃん」
まさに神です、神のような性格っす!
まじカッコいいっす棚橋さん!
落ち着きを取り戻す私。
やっと二車線になり低速重機を追い越せたとこで棚橋さんが
棚「あぁやっぱり汗引いちゃったから寒くなってきた…」
石「運転手さん、暖房つけてもらえます?」
と極端にMAXの温度と風速で暖房を付ける運ちゃん。
外が雨だった事もあり、みるみるうちにタクシーの全ガラスが曇って真っ白に!
そりゃそうだろ!
何も見えなくなる車内!
軽くパニックの3人!
石「危ない危ない!見えないって!」
棚「ハハハッ!何も見えねぇ~(笑)」
視界0メートルで超ノロノロ運転になるタクシー。
急いでくれって言ってるのに、何でこんな事に…
気付けばさっきやっと追い越した低速重機に逆に追い越されてるし…
怒りを通り越し楽しくてしょうがなくなり、笑ってばかりの私。
棚橋さんも日記のネタができたと喜んでいます…
そんなこんなで、ふと気付くと先程試合をした会場の前を通過。
棚「さっきここで試合してたよね。また来ちゃったね」
石「えぇ、全くの逆方向だったみたいですね」
会場を通過して5分もしないうちに、宿泊先のホテルが見えました。
棚「あ、あれだね。ってかちけぇ~!あっという間に着いたよ」
石「えぇ、でも僕達かれこれ30分は乗ってますね。料金ももう3000円です」
やっと着いたと思ったらホテルの手前で運ちゃんが
運「ここですか?」
ってこれは病院だろ!
◯◯クリニックって書いてあるだろが!
その隣だっつーの!
棚「ハハハッ!ちゃんとオチ付きだね!」
で、今度こそ無事にホテルに着きました。
石「棚橋さん、お疲れ様でした…」
棚「まさか地上で遭難すると思わなかったよ(笑)」
と遭難タクシーを後にする二人。
棚「あ、何かやっぱ今頃になって腹立ってきた…」
流石に神の様な人も怒りますよそりゃ…
沖縄での貴重な時間を返せー!
時間は返って来ませんでしたが、お金は返って来ました…
そりゃ運転手さんも反省するわな!
ホテルのロビーに付くと、後藤選手や中邑真ちゃんの目が怖かったです…
相当待たせちゃったもんなぁ…
ごめんなさい…
って俺が悪いのか??
という事で、最悪で最高の出来事でしたっ!
でも僕は知ってます。
沖縄大会の控え室に余ってる大量の水をネコババしようとしてた棚橋さんを!
だからバチが当たったんですよ棚橋さん!
まさかミラノっちみたいな人がここにもいるとは…
でも僕はわかってます、一番悪いのは最初に遭難タクシーに無理矢理棚橋さんを押し込んだノブ吉橋だって事を…